形喩(けいゆ)

 絵(線)によって何かを喩えたもの。単体では意味を持たず他の絵に添えられて意味を持つ、いわば絵の形容詞と言える。
 ただし本サイトでは、漫符効果線効果背景などの言葉を使い、形喩という言葉は基本使わない。

劇画ジャンル

 子供向けではない現実的な主題を持つ漫画。1960年代に起きたムーブメント。単に、大人向け漫画を指すこともある。
 物語の革新であると同時に、Gペンによるタッチのある線の導入や映画的カメラワークの導入などによる絵の革新でもあった。
 主流の絵柄はアメコミと近いが、日本画・挿絵画の流れも汲む。
 現実的設定もタッチや構図も漫画全体に広がり、1980年代には既に劇画は特別なものではなくなっている。

ギャグ漫画エロ漫画

劇画 - Wikipedia

ケムリ
ガラの悪い猫
頭上に出ているのがケムリ

線をぐしゃぐしゃと引いたもので、頭の上に出現する。燃え残りのくすぶる煙やこんがらかった糸(他のイメージ)を記号化したもの。以下のような表現に使われる。

  1. ダメージ漫符

     黒こげのキャラに付く、煙の簡略表現。
     知恵熱が出て、くすぶった煙が頭からプスプスと出るのもパターン。
     何かをやり遂げて燃え尽きた時のそのまんま表現として、真っ白の体からもケムリが出る。真っ白な体は梶原一騎&ちばてつや「あしたのジョー」の引用だが、ケムリはそれの強調だ。
     放心した時は口からケムリが出るのはエクトプラズムでもある。

  2. エモティコン

     ぶすっとした表情とともに使われ、落胆や不満を表す(煙イメージ)

    焦煙

  3. エモティコン

     情けない顔とともに、混乱し困った状態に使われる(糸イメージ)

ユゲダシイキダシ

ケリダシダシ

 キャラが歩く時に後方の地面に描かれる、土煙的なもの。田河水泡が多用し、それに命名したとされる。
 下が土であるうちはまだデフォルメの範疇だったが、室内でも発生するようになると、これは漫符といえる。
 漫符の中では、動きを表すフィジコンに分類される。

 絵文字の中では「=3」などといった表現が使われる。

フキダシタタキダシイキダシ

けんか(ぐも)タタキダシ

 激しい争いのシーンを1コマで表現する際、タタキダシが対象の複数のキャラを覆ったもの。
 雲状のものから手足や頭、武器(にしているもの)などが突き出て、ホシバンソーコーなどのダメージ漫符が描かれる。
 同時に使われる典型的音喩から「ボカスカ」とも呼ばれる。

 ギャグ漫画、あるいはギャグ・コメディシーンで使われる手法。

原作

 小説やアニメなどの漫画化の場合の、元になる作品。小説やアニメなど。
 もうひとつの意味としては、それ自体で出版・公開されることはない、漫画の元となるもの。

 原作の書き方には特に決まりはなく、小説に近い形や、脚本・台本・戯曲に近い形、箱書きの形、図を組み合わせたり、ネームの形で原作を描く原作者もいる。
 漫画を描く元にさえなれば、3DCGで作っても構わないのだが、あまりはっきりしたイメージがあるより、むしろ一見走り書きやメモのように見える、ラフな原作の方が漫画家は描きやすいらしい。
 極端な場合は「メイドさんが沢山出る、SFっぽい話」みたいな、プロットどころかシノプシスにもなっていないようなものもあるらしい。

 さいとう・プロの場合、脚本が作画とは別の場合に、独立した小説などが存在する場合を除き、原作ではなく脚本と表記する。
 本来この、さいとう・プロの用法が正しいと思うが、なぜか漫画業界慣習的に、独立した作品ではない状態でも原作とよばれる。

漫画原作 - Wikipedia

原作者(wrighter)制作者

 原作を書く人。
 とりあえず、漫画原稿を描く前の作業なら、どの工程までやっていたとしても原作者を名乗れるようだ。
 漫画原作者は、いても表紙に書かれることがなかったり、いないのに書かれたりして、実体がはっきりしない。
 アニメや特撮などと同様に、著作権管理上の架空の名前、ということもあるようだ。

 ライターと書かれると、アメコミの漫画原作者のこと。
 アメリカでは、物語を考える才能と絵を描く才能は、まったく別と見られる傾向が強く、アメコミの原作者は、絵はラフも含め一切描かないのが普通のようだ。
 日本での新聞漫画に近い形式のコミック・ストリップ(comic strip)のようなものだと、一人で描かれたりもする。

 原作者では意味が広く曖昧としすぎているので、製作のパートによって、原案、脚本、ネームの使い分けがされるべきだろう。